【特集】「数字」に関係する有名な四字熟語 一覧

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「数字」に関係する有名な四字熟語 一覧 【特集】ことわざ・慣用句・四字熟語

「一石二鳥」「一期一会」など、日本語には「数字」が含まれる四字熟語が豊富にあります。
これらの四字熟語は、具体的な数を用いることで、簡潔かつ的確に意味を伝え、表現に深みを与えています。

本記事では、そんな「数字」に関係する有名な四字熟語を集め、含まれる数字別に分類してご紹介します。

なお、こちらのページは、「数字に関係する有名な四字熟語」の一覧ページです。

「数字に関係することわざ・慣用句」については、下記のページで詳しく解説していますので、よろしければそちらもご覧ください。

一(いち)が入る四字熟語

  • 一意専心(いちいせんしん):
    他に心を向けず、一つのことだけに心を集中させること。
  • 一衣帯水(いちいたいすい):
    一筋の帯のように狭い水域。また、それが間にあるだけで非常に近接していること。
  • 一期一会(いちごいちえ):
    一生に一度きりの出会い。その機会を大切にすべきという心得。
  • 一切合切(いっさいがっさい):
    残らずすべて。何もかも全部。
  • 一言居士(いちげんこじ):
    何事にも自分の意見を一言述べないと気が済まない人。
  • 一刻千金(いっこくせんきん):
    わずかな時間が千金にも値するほど貴重であること。
  • 一視同仁(いっしどうじん):
    すべての人を差別なく、平等に愛し扱うこと。
  • 一瀉千里(いっしゃせんり):
    物事が速やかにはかどること。文章や弁舌がよどみなく流れるさま。
  • 一汁一菜(いちじゅういっさい):
    汁物一品、おかず一品だけの質素な食事。
  • 一触即発(いっしょくそくはつ):
    少し触れればすぐに爆発しそうな、非常に緊迫した危険な状態。
  • 一心同体(いっしんどうたい):
    複数の人が心を一つにして、固く結びついていること。
  • 一心不乱(いっしんふらん):
    心を一つのことに集中させ、他のことに気を取られないさま。
  • 一石二鳥(いっせきにちょう):
    一つの行動で、同時に二つの利益を得ること。「一挙両得」と同義。
  • 一朝一夕(いっちょういっせき):
    わずかな時間、きわめて短期間のこと。(多くは否定形で使用)
  • 一朝有事(いっちょうゆうじ):
    ひとたび重大な事態が発生した場合。万一の時。
  • 一致団結(いっちだんけつ):
    多くの人々が同じ目的のために、心を一つにしてまとまること。
  • 一長一短(いっちょういったん):
    長所もあれば短所もあること。
  • 一張一弛(いっちょういっし):
    厳しくすることと緩めることを交互に行い、程よくやること。緩急自在。
  • 一刀両断(いっとうりょうだん):
    物事をためらわず、きっぱりと決断・処理すること。
  • 一日千秋(いちじつせんしゅう):
    非常に待ち遠しい気持ちのたとえ。一日が千年のように長く感じられること。
  • 一日一歩(いちにちいっぽ):
    毎日少しずつでも着実に前進することのたとえ。
  • 一部始終(いちぶしじゅう):
    事の最初から最後までのすべて。詳しいいきさつ。
  • 一望千里(いちぼうせんり):
    ひと目で見渡す限り、非常に遠くまで広々としていること。
  • 一網打尽(いちもうだじん):
    一度に悪人などを残らず捕らえること。
  • 一目瞭然(いちもくりょうぜん):
    ひと目見ただけではっきりとわかること。非常に明白なさま。
  • 一陽来復(いちようらいふく):
    悪いことが続いた後に、ようやく良いことが巡ってくること。
  • 一攫千金(いっかくせんきん):
    一度にたやすく大きな利益を得ること。
  • 一騎当千(いっきとうせん):
    一人で千人の敵に対抗できるほど強いこと。並外れた能力のたとえ。
  • 一気呵成(いっきかせい):
    物事を中断せずに、一息に仕上げること。
  • 一挙一動(いっきょいちどう):
    一つ一つの動作や振る舞い。細かい行動のすべて。
  • 一挙両得(いっきょりょうとく):
    一つの行動で、同時に二つの利益を得ること。「一石二鳥」と同義。
  • 一字千金(いちじせんきん):
    一文字に千金の価値があるほど、非常に優れた文字や文章のこと。
  • 一知半解(いっちはんかい):
    生半可にしか理解していないこと。中途半端な知識。
  • 一蓮托生(いちれんたくしょう):
    結果がどうなろうとも、行動や運命を共にすること。
  • 一家団欒(いっかだんらん):
    家族が集まって、なごやかに楽しく過ごすこと。
  • 唯一無二(ゆいいつむに):
    この世にただ一つしかないこと。かけがえのない存在。
  • 一念発起(いちねんほっき):
    ある事を成し遂げようと決心すること。

二(に)が入る四字熟語

  • 二束三文(にそくさんもん):
    値段が非常に安いこと。また、価値のないもののたとえ。
  • 二股膏薬(ふたまたごうやく):
    どちらにも都合よくつこうとする、定見のない態度のこと。また、その人。
  • 二人三脚(ににんさんきゃく):
    二人が協力して、まるで一人のように物事を進めること。
  • 二律背反(にりつはいはん):
    互いに矛盾する二つの命題が、同等の妥当性を持って主張されること。アンチノミー。

三(さん)が入る四字熟語

  • 再三再四(さいさんさいし):
    何度も何度も繰り返すこと。
  • 三寒四温(さんかんしおん):
    冬に寒い日が三日、暖かい日が四日続く気候現象。
  • 三顧の礼(さんこのれい):
    目上の人が、礼を尽くして優れた人物を招くこと。(劉備が諸葛亮を迎えた故事)
  • 三々五々(さんさんごご):
    三人、五人といった少人数のまとまりで行動するさま。
  • 三百代言(さんびゃくだいげん):
    口先だけで弁護・主張する、信用できない者のこと。
  • 三拝九拝(さんぱいきゅうはい):
    何度も頭を下げて拝むこと。心からのお願い、感謝、謝罪の気持ち。
  • 三者三様(さんしゃさんよう):
    三人の人がいれば、考え方や様子などがそれぞれ異なること。
  • 三日天下(みっかてんか):
    権力や地位がごく短い期間しか続かないこと。(明智光秀の故事)
  • 三面六臂(さんめんろっぴ):
    一人で何人分もの働きをする、非凡な活躍のこと。「八面六臂」。
  • 三位一体(さんみいったい):
    三つのものが緊密に結びついて、一つになること。(元はキリスト教の教義)
  • 舌先三寸(したさんずん):
    口先だけで巧みに話すこと。弁舌。「舌三寸」とも言う。

四(し、よん)が入る四字熟語

  • 四海兄弟(しかいけいてい):
    世界中の人々はみな兄弟のように親しくなるべきだということ。
  • 四苦八苦(しくはっく):
    非常に苦労すること、ひどく苦しむこと。(元は仏教語)
  • 四通八達(しつうはったつ):
    道路や交通網などが、四方八方へ通じていて非常に便利なこと。
  • 四分五裂(しぶんごれつ):
    まとまっていたものが、秩序を失い、ばらばらに分裂してしまうこと。
  • 四方八方(しほうはっぽう):
    あらゆる方角、方面。周囲全体。
  • 四面楚歌(しめんそか):
    周りがすべて敵で、味方が全くいない孤立した状態。(楚の項羽の故事)

五(ご)が入る四字熟語

  • 五穀豊穣(ごこくほうじょう):
    米や麦などの主要な穀物が豊かに実ること。
  • 五臓六腑(ごぞうろっぷ):
    人間の内臓全体のこと。転じて、体全体、心の中。
  • 五体満足(ごたいまんぞく):
    体全体(頭・両手・両足)が健全で、欠けたところがないこと。
  • 五体投地(ごたいとうち):
    五体を地に投げ伏して仏などを礼拝すること。この上ない敬意を表す。
  • 五風十雨(ごふうじゅうう):
    気候が順調で農作物の生育に適していること。天下泰平のたとえ。
  • 五里霧中(ごりむちゅう):
    状況が全く分からず、見通しが立たず困惑すること。

六(ろく)が入る四字熟語

  • 六根清浄(ろっこんしょうじょう):
    六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)から生じる迷いを断ち切り、心身が清らかになること。(仏教語)
  • 六親不和(ろくしんふわ):
    親族(父・母・兄・弟・妻・子)の仲が悪いこと。
  • 六韜三略(りくとうさんりゃく):
    中国の代表的な兵法書の名。転じて、兵法の奥義、秘伝のこと。
  • 六道輪廻(ろくどうりんね):
    衆生が生前の行いにより六つの迷いの世界を生まれ変わり続けること。(仏教語)

七(なな、しち)が入る四字熟語

  • 七転八起(しちてんはっき):
    何度失敗しても屈せずに立ち上がること。
  • 七転八倒(しちてんばっとう):
    何度も転んだり倒れたりすること。激しい苦痛にもだえ苦しむ様子。
  • 七難八苦(しちなんはっく):
    様々な多くの災難や苦労が重なること。
  • 七歩の才(しちほのさい):
    非常に優れた文才のこと。(曹植の故事)
  • 七珍万宝(しっちんまんぽう):
    さまざまな貴重な宝物のこと。

八(はち)が入る四字熟語

  • 八方美人(はっぽうびじん):
    誰に対しても愛想よく振る舞うこと(人)。皮肉の意味で使うことが多い。(※慣用句でもある)
  • 八面六臂(はちめんろっぴ):
    一人で何人分もの働きをし、多方面で目覚ましい活躍をすること。

九(きゅう、く)が入る四字熟語

  • 九牛一毛(きゅうぎゅういちもう):
    非常に多くのものの中のごくわずかな部分。取るに足らないこと。
  • 九仞の功を一簣に虧く(きゅうじんのこうをいっきにかく):
    ほとんど完成に近いところで、わずかな油断のために失敗すること。(※故事成語でもある)
  • 九鼎大呂(きゅうていたいりょ):
    非常に貴重で重要な物事や、地位・名声のたとえ。
  • 九分九厘(くぶくりん):
    十に限りなく近いこと。ほとんど完全に近い状態。ほぼ確実。

十(じゅう)が入る四字熟語

  • 十指の指す所(じっしのさすところ):
    多くの人が指摘するところ。世間の批判や注目が集まること。
  • 十人十色(じゅうにんといろ):
    人はそれぞれ考え方や好みなどが違うということ。(※ことわざでもある)
  • 十年一日(じゅうねんいちじつ):
    十年も一日のように、少しも進歩や変化がないこと。停滞しているさま。
  • 十中八九(じっちゅうはっく):
    十のうち八か九。ほとんど。だいたい。ほぼ確実に。(※慣用句でもある)
  • 十全十美(じゅうぜんじゅうび):
    すべてが完全で、少しの欠点もないこと。理想的な状態。

百(ひゃく)が入る四字熟語

  • 百鬼夜行(ひゃっきやこう/ひゃっきやぎょう):
    多くの妖怪が夜中に列をなして歩き回ること。転じて、悪人などが横行闊歩すること。
  • 百家争鳴(ひゃっかそうめい):
    多くの学者や専門家が、自由に議論し論争すること。活発な言論活動。
  • 百花斉放(ひゃっかせいほう):
    多くの花が一斉に咲き開くこと。転じて、学問や芸術などが自由に盛んに行われること。
  • 百花繚乱(ひゃっかりょうらん):
    さまざまな種類の花が咲き乱れること。転じて、優れた人物や業績などが一時にたくさん現れること。
  • 百尺竿頭(ひゃくしゃくかんとう):
    百尺もある竿の先。到達した極点。「百尺竿頭一歩を進む」の形で使うことが多い。
  • 百戦錬磨(ひゃくせんれんま):
    多くの実戦経験を積んで、鍛えられていること。経験豊富な人。
  • 百戦百勝(ひゃくせんひゃくしょう):
    戦うたびに必ず勝つこと。向かうところ敵なしの強さ。
  • 百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう):
    撃った弾がすべて命中すること。転じて、予想や計画などがすべて当たること。
  • 百折不撓(ひゃくせつふとう):
    何度失敗しても、困難にあっても、志を曲げずにくじけないこと。

千(せん)が入る四字熟語

  • 千客万来(せんきゃくばんらい):
    多くの客が次から次へとやってくること。商売繁盛のたとえ。
  • 千軍万馬(せんぐんばんば):
    多くの軍勢と馬。転じて、豊富な戦いの経験、多くの経験。
  • 千言万語(せんげんばんご):
    非常に多くの言葉数。あれこれと言葉を尽くして言うこと。
  • 千載一遇(せんざいいちぐう):
    千年に一度しか出会えないような、めったにない良い機会。絶好のチャンス。
  • 千差万別(せんさばんべつ):
    種々様々に違いがあること。多種多様であるさま。
  • 千篇一律(せんぺんいちりつ):
    多くの詩文がみな同じ調子で面白みに欠けること。平凡で新味がないこと。
  • 千変万化(せんぺんばんか):
    物事がさまざまに、めまぐるしく変化すること。

万(まん)が入る四字熟語

  • 万古不易(ばんこふえき):
    遠い昔から未来永劫にわたって変わらないこと。永久不変。
  • 万代不易(ばんだいふえき):
    いつまでも変わらないこと。「万古不易」と類義。
  • 万夫不当(ばんぷふとう):
    一万人もの敵にも対抗できるほど、非常に強いこと。
  • 万物流転(ばんぶつるてん):
    この世のすべてのものは、絶えず変化し移り変わっていくということ。
  • 満身創痍(まんしんそうい):
    体中が傷だらけであること。転じて、ひどく打ちのめされた状態。

まとめ

数字を含む四字熟語は、一から万、億に至るまで、様々な数を使って多様な意味合いを表しています。
「一期一会」のように出会いの大切さを説くもの、「千差万別」のように多様性を認めるもの、「七転八起」のように不屈の精神を示すものなど、短い言葉の中に深い意味や教訓が凝縮されています。
これらの四字熟語を学ぶことで、日本語の表現力が豊かになるだけでなく、言葉の背景にある考え方や文化に触れることができるでしょう。

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