前途多難

四字熟語
前途多難(ぜんとたなん)

6文字の言葉せ・ぜ」から始まる言葉
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前途多難 【個別】ことわざ・慣用句・四字熟語

「前途多難」の意味 – 行く先に待ち受ける多くの困難

「前途多難」とは、これから進んでいく道のりや将来(前途)に、多くの困難や苦労(多難)が待ち受けているだろうと予想されることを意味する四字熟語です。

新しいことを始める際や、人生の新たな段階に進む時に、その先行きに多くの障害や問題が予測され、簡単にはいかないだろうという見通しを表します。
希望よりも、むしろ不安や覚悟が必要な状況を示すことが多い言葉です。

語源 – 「前途」と「多難」が示す未来

「前途多難」は、「前途」と「多難」という二つの言葉が組み合わさってできています。

  • 前途(ぜんと):これから進む先の道のり。将来。未来。
  • 多難(たなん):困難や災難が多いこと。

この二つが合わさることで、「これから先の道のり(将来)には、多くの困難や災難が待ち受けている」という意味になります。
特定の故事や古典に由来するわけではなく、それぞれの漢字が持つ意味から構成されている言葉です。

使われる場面と例文 – 将来への不安や困難を語る時

「前途多難」は、新しい事業計画の発表、政権の発足、人生の大きな転機(結婚、独立など)、あるいは困難な状況にある人や組織の将来について語る際などに使われます。
順調な未来よりも、むしろ苦労や障害が多いであろうという、やや厳しい見通しを示す文脈で用いられることが多いです。

例文

  • 「経験も資金も乏しい中での起業は、まさに前途多難と言えるだろう。」
  • 「多くの課題を抱えたまま発足した新政権は、前途多難な船出となった。」
  • 「彼の挑戦は素晴らしいが、前途多難な道のりが予想される。」
  • 「紛争が続くその国の復興は、前途多難を極めている。」

類義語・関連語 – 困難な道のりを示す言葉たち

  • 茨の道(いばらのみち):苦難や困難が絶えない、非常に厳しい状況や人生のたとえ。「前途多難」な状況そのものを道に例えた表現です。
  • 前途遼遠(ぜんとりょうえん):目的地までの道のりが非常に長く、はるかであること。目的達成までに時間や多大な努力が必要であることを示し、結果的に困難さを伴う場合もありますが、直接的に困難が多いことを示す「前途多難」とはニュアンスが異なります。
  • 多事多難(たじたなん):事件や困難が多いこと。主に、現在までの状況や、ある期間全体を通して困難が多かったことを振り返る際に使われることが多いです。
  • 波乱万丈(はらんばんじょう):出来事の変化が非常に激しく、劇的な展開が多いこと。困難だけでなく、予期せぬ幸運なども含む場合があります。
  • 困難(こんなん):物事を行うのがむずかしいこと。苦しみ悩むこと。
  • 障害(しょうがい):物事の達成や進行のさまたげとなるものや状況。

対義語 – 明るい未来や順調さを示す言葉

「前途多難」とは対照的に、将来が明るく開けていたり、物事が順調に進んでいたりする状態を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 前途洋々(ぜんとようよう):将来が海のように広く開けていて、希望に満ちあふれているさま。
  • 前途有望(ぜんとゆうぼう):将来に大きな希望や成功が期待できるさま。
  • 順風満帆(じゅんぷうまんぱん):船が追い風を受けて帆いっぱいに進むように、物事がすべて順調に進むさま。

英語で伝える「前途多難」

「前途多難」のニュアンスを英語で表現するには、以下のような言い方が考えられます。

  • a difficult road ahead:前途にある困難な道。
  • face many difficulties in the future:将来多くの困難に直面する。
  • an uphill battle:苦しい戦い、困難な状況。(坂道を登るような苦労のイメージ)
  • Troubles lie ahead.:困難が前途に待ち受けている。

「前途多難」を使う際の注意点

「前途多難」は、未来に困難が待ち受けていることを示す言葉です。
特に、新たな門出や挑戦を語る場面では、相手の意気をそがないよう注意が必要です。
また、客観的な状況分析として使う際も、ネガティブな響きを持つことを意識し、慎重に選ぶべき言葉と言えるでしょう。

まとめ – 「前途多難」と向き合う覚悟

「前途多難」とは、未来が決して平坦ではないことを示唆する言葉です。
しかし、困難を予測することは、諦めではなく、準備を整え覚悟を固めるための一歩にもなります。
この言葉を悲観的に捉えるのではなく、前向きな挑戦の糧とすることで、より力強く未来へ進んでいけるでしょう。

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