もくじ
「多事多難」の意味 – 事件も困難も多いこと
「多事多難」とは、社会的な事件や個人的な用事が多く、それに伴って困難や災難も次々と起こる、非常に忙しく苦労の絶えない状況を意味する四字熟語です。
単に忙しいだけでなく、様々な問題や困難に見舞われ、心身ともに大変な状態にあることを示します。
過去の出来事を振り返る際や、現在の苦しい状況を表す時によく使われます。
「多事多難」の語源 – 「多事」と「多難」の意味合い
「多事多難」は、「多事」と「多難」という二つの言葉が組み合わさってできています。
- 多事(たじ):事件や用事が多いこと。世の中が騒がしいこと。
- 多難(たなん):困難や災難が多いこと。
この二つが合わさり、「事件や用事が多く、それに伴って困難や災難も多い」という意味を表します。
特定の故事来歴に由来するわけではなく、それぞれの漢字が持つ意味から構成されている言葉です。
「多事多難」が使われる場面と例文 – 苦労の多い状況を示す時
「多事多難」は、個人の人生のある時期、組織や国家の歴史、あるいは特定のプロジェクトや期間などにおいて、多くの出来事と困難が続いた状況を表現する際に用いられます。
例文
- 「彼の若き日は、まさに多事多難な道のりだったと聞く。」
- 「昨年は会社にとって、多事多難な一年でした。」
- 「多事多難な状況ではあるが、皆で力を合わせて乗り越えたい。」
- 「その国は建国以来、多事多難な歴史を歩んできた。」
「多事多難」の類義語 – 困難や変化の多さを示す言葉
- 一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん):一つの困難が通り過ぎたかと思うと、間もなく次の困難がやってくること。苦労が絶えない様子を表します。
- 艱難辛苦(かんなんしんく):非常に辛い目にあって苦しみ悩むこと。困難そのものの辛さや苦しみを強調します。
- 波乱万丈(はらんばんじょう):物事の変化が非常に激しく、劇的なこと。困難だけでなく、予期せぬ出来事全般の多さを示します。
- 前途多難(ぜんとたなん):これから先の道のりに多くの困難が予想されること。未来の困難に焦点を当てた言葉です。
「多事多難」の対義語 – 平穏無事を示す言葉
「多事多難」とは対照的に、事件や困難が少なく、穏やかで安らかな状態を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 平穏無事(へいおんぶじ):変わりなく穏やかで、何の心配事もないこと。
- 順風満帆(じゅんぷうまんぱん):物事がすべて順調に進むさま。
- 無事息災(ぶじそくさい):病気や事故がなく、元気で暮らしていること。
- 安泰(あんたい):無事で変わりなく、穏やかな状態。
英語で伝える「多事多難」 – 類似の表現
「多事多難」のニュアンスを英語で表現するには、以下のような言い方が考えられます。
- full of troubles and difficulties:面倒事や困難に満ちている。
- eventful and difficult:出来事が多く、そして困難な。
- plagued by many problems:多くの問題に悩まされている。
- face a lot of incidents and hardships:多くの出来事や苦難に直面する。
まとめ – 「多事多難」が示す試練と成長
「多事多難」は、次々と起こる出来事と多くの困難に見舞われる、苦労の絶えない状況を表す四字熟語です。
人生や世の中が決して平穏無事ではないことを示唆し、時に私たちを疲弊させる厳しい試練を意味します。
しかし、そのような苦労の多い経験は、人を精神的に鍛え、困難に立ち向かう知恵や強さを与えてくれる側面も持っています。
「多事多難」な時期をいかに乗り越え、そこから何を学ぶか。
その経験は、人間的な成長の糧となり得るでしょう。
この言葉は、試練の厳しさだけでなく、それを克服する過程に宿る価値をも教えてくれるのかもしれません。
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