「赤恥をかく」の意味・語源・由来
意味
「赤恥をかく」とは、人前で非常に恥ずかしい思いをすること。
真っ赤になるほど恥ずかしい思いをすること。
「赤恥」だけでも「ひどい恥」「大恥」という意味を持ちますが、「かく」をつけることで、そのような恥を経験することを表します。
「赤」は強調の意味合いで使われており、顔が真っ赤になるほど恥ずかしいという様子が目に浮かびますね。
語源・由来
「赤恥」の「赤」は、血の色を連想させることから、感情の高ぶりを表すとされています。
また、日本語では「赤」は目立つことを強調する色でもあり、「赤恥」は特に人目につく大きな恥を意味する表現として使われるようになりました。
なお、「あかっぱじ」という読み方は、「赤恥(あかはじ)」の促音便(発音しやすいように音が変化すること)です。
「赤恥をかく」の使い方(例文)
- 「大勢の前で転んで、赤恥をかいた。」
- 「会議で的外れな発言をしてしまい、赤恥をかいた。」
- 「テストの点数があまりに悪く、みんなの前で赤恥をかいた。」
- 「デートで服を裏返しに着てきてしまい、赤恥をかいた。」
- 「スピーチで言葉に詰まり、赤恥をかく羽目になった。」
注意! 間違った使い方、よくある間違い
- 「赤恥をかかされた」 → ✕ 誤用 (「赤恥をかく」は自発的な行為なので、受け身形にはしづらい)
- 「彼は私に赤恥をかかせた」 → ✕ 誤用(「恥をかかせる」が正しい)
「赤恥をかく」の類義語
- 恥をかく:一般的な「恥ずかしい思いをする」という意味。
- 面目を失う:体面や名誉が傷つくこと。
- 汗顔の至り:非常に恥ずかしく、顔から汗が出るほどであること。
- 穴があったら入りたい:恥ずかしくて、身を隠す場所が欲しいと思うこと。
- 冷や汗をかく:恥ずかしさや恐怖で、冷たい汗が出ること。
「赤恥をかく」の対義語
- 名誉を得る: 立派な評価や評判を得ること。
- 面目を施す:名誉を回復すること。その人の名誉となるような行いをすること。
- 誇らしい:自分に関することが立派で、人に自慢したくなるような気持ち。
使用上の注意点
「赤恥をかく」は、自分自身が非常に恥ずかしい思いをした時に使う言葉です。
他人に対して使うと、相手を侮辱する表現になる可能性があるため、注意が必要です。
「赤恥をかく」と同じまたは類似した英語表現
be terribly embarrassed
直訳:ひどく恥ずかしい思いをする
意味:赤恥をかく
例文:
I was terribly embarrassed when I realized I had my shirt on inside out.
(シャツを裏返しに着ていることに気づいて、赤恥をかいた。)
make a fool of oneself
直訳:自分を馬鹿にする
意味:バカなことをして恥をかく
例文:
I made a fool of myself at the party last night.
(昨夜のパーティーで赤恥をかいてしまった。)
cringe with embarrassment
意味:恥ずかしくて身をすくめる
例文:
I cringed with embarrassment when I realized I had called my teacher “mom” by mistake.
(先生を間違えて「お母さん」と呼んでしまい、赤恥をかいた。)
lose face
直訳:顔を失う
意味:面目を失う、恥をかく
例文:
He lost face when he failed to answer the simple question.
(彼は簡単な質問に答えられず、赤恥をかいた。)
まとめ
「赤恥をかく」は、人前で非常に恥ずかしい思いをすることを意味する慣用句です。
顔が真っ赤になるほどの恥ずかしさを表す「赤」が、そのニュアンスを強調しています。
類義語や英語表現も参考に、状況に応じて適切な言葉を選びましょう。
また「赤恥をかく」状況を避けるためには、事前の準備や確認を怠らないことが大切です。
万が一、赤恥をかいてしまった場合は、正直に認め、誠実に対応することが、その後の信頼回復につながります。
過度に恐れず、誰にでもある失敗だと捉え、次に活かすことが重要です。
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