完全無欠

故事成語
完全無欠(かんぜんむけつ)

7文字の言葉か・が」から始まる言葉
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「完全無欠」とは? – 意味と理想像

「完全無欠」とは、欠点や不足しているところが全くなく、すべてが完璧に満ち足りている状態を指す四字熟語です。

まるで一点の曇りもない宝石のように、非の打ち所がない理想的な様子を表します。

人、物、計画、能力など、さまざまな対象に対して用いられますが、現実には達成が非常に困難な、究極の理想像を示す言葉とも言えるでしょう。

「完全無欠」の成り立ち – 言葉の構造

この言葉は、「完全」と「無欠」という二つの熟語が組み合わさってできています。

  • 完全:必要なものがすべて揃っており、不足がないこと。完璧であるさま。
  • 無欠:「無」は「ない」、「欠」は「欠けている点、足りない部分」を意味します。
    つまり、欠けているところが全くない、欠点がない状態を表します。

これら二つが合わさることで、「欠点や不足が一切なく、すべてが完璧に整っている」という意味を強調しています。
特定の故事来歴があるわけではなく、それぞれの漢字と熟語の意味から成り立っている言葉です。

「完全無欠」が使われる場面と例文

「完全無欠」は、人柄、能力、計画、製品などが、非の打ち所がないほど完璧であることを賞賛したり、表現したりする際に使われます。
ただし、現実には存在し得ないほどの理想状態を指すため、時に皮肉や、達成不可能な目標として使われることもあります。

例文

  • 「彼のプレゼンテーションは完全無欠で、誰も反論できなかった。」
  • 「彼女は才色兼備で、まさに完全無欠な女性だ。」
  • 完全無欠な計画を立てたつもりだったが、思わぬところに落とし穴があった。」
  • 「AIといえども、まだ完全無欠とは言えない。」

「完全無欠」の類義語

  • 完璧(かんぺき):欠点がなく、非常に優れていること。「完全無欠」とほぼ同義ですが、より一般的に使われます。
  • 十全(じゅうぜん):少しも欠けたところがないこと。万全であるさま。
  • 非の打ち所がない(ひのうちどころがない):欠点や短所が見当たらないこと。褒め言葉としてよく使われます。

「完全無欠」の対義語

  • 不完全(ふかんぜん):完全ではないこと。足りない部分や欠点があるさま。
  • 欠陥(けっかん):欠けて足りない点。機能や性能に問題がある場合に使うことが多いです。
  • 玉に瑕(たまにきず):ほとんど完璧に近いが、わずかに欠点があること。
    ※ 素晴らしいものの中にある、惜しい一点の欠点を指します。

「完全無欠」の英語での類似表現

「完全無欠」のニュアンスに近い英語表現には、以下のようなものがあります。

  • Flawless
    意味:傷ひとつない、完璧な。
    (文字通り「欠点(flaw)がない(less)」という意味です。)
  • Perfect
    意味:完全な、申し分のない。
    (最も一般的で、幅広い対象に使えます。)
  • Impeccable
    意味:非の打ちどころのない、申し分のない。
    (特に、行動、服装、マナーなどが完璧である場合に好んで使われます。)

「完全無欠」の関連情報 – ポップカルチャーでの使用例

「完全無欠」という言葉は、1981年にヒットしたバンド「アラジン」のデビュー曲『完全無欠のロックンローラー』のタイトルとしても広く知られています。

この楽曲は、独特の衣装やパフォーマンスと共に大きな話題となり、「完全無欠」という言葉が持つ「完璧さ」や「理想像」といったイメージを、ロックンローラーという存在に重ね合わせ、強いインパクトを与えました。

完全無欠のロックンローラーは、バリバリでグレートですw

「完全無欠」のまとめ – 理想と現実のバランス

「完全無欠」とは、一切の欠点や不足がなく、完璧な状態を意味する四字熟語です。
人や物事を最高の状態として称賛する際に使われますが、あまりにも理想的すぎるため、現実には達成が困難な概念でもあります。

また、「完全無欠な人間はいない」といった表現が示すように、人や複雑な事柄に対して使うと、過度な期待やプレッシャーを与えてしまうこともあります。
そのため、この言葉を使う際には、理想を追い求める姿勢を示すのか、それとも現実とのギャップを意識するのかを見極めることが大切です。

ビジネスや日常生活において、「完全無欠」を目標に掲げることは大切ですが、柔軟性を持ちながら理想に近づくこともまた重要だと言えるでしょう。

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