「同じ穴の狢」の意味と例文を解説!語源・類語・対義語・英語表現も紹介
「同じ穴の狢」の意味・語源・由来
意味
一見関係がないように見えても、実は同類・仲間であることのたとえ。
多くの場合、悪い意味で使われ、悪事を働く者同士、または、似たような欠点を持つ者同士を指します。
表面的には異なる立場や行動をとっていても、根っこの部分では同じ考えや目的を持っている、というニュアンスを含みます。
語源・由来:
狢(むじな)は、アナグマやタヌキなど、穴を掘って生活する動物を指す言葉です。
一つの巣穴に、異なる種類の動物(アナグマとタヌキなど)が一緒に住んでいることがあることから、このことわざが生まれました。
「同じ穴の狢」は、元々は、単に同じ穴に住む動物を指す言葉でしたが、そこから転じて、見かけは違っても実は同類である、という意味で使われるようになりました。
特に、悪事を働く者同士を指す場合に多く用いられます。

「同じ穴の狢」の使い方(例文)
政治・社会の文脈での使用
- 「あの政治家と官僚は、癒着している。結局、同じ穴の狢だ。」
- 「クリーンな政治を訴えていた候補者が、裏金問題で辞任するなんて、前の議員と同じ穴の狢だったな。」
ビジネス・職場での使用
- 「A社とB社は競合関係にあるように見えるが、裏では談合している。同じ穴の狢だよ。」
- 「あの部長と課長はいつも対立しているように見せかけて、結局は自分の出世のことしか考えていない。同じ穴の狢だ。」
友人・人間関係での使用
- 「彼はいつも他人の悪口ばかり言っているけど、自分だって裏でコソコソしている。全く、同じ穴の狢だよ。」
- 「いつもゴミ出しのルールを守らないAさんとBさん。注意しても全然聞かないし、やっぱり同じ穴の狢ね。」
犯罪・不正行為に関する使用
- 「詐欺グループのリーダーだけが捕まったけど、共犯者も同じ穴の狢だから、早く全員捕まってほしい。」
- 「八百長に関与した選手は全員、同じ穴の狢だ。厳正な処分が必要だ。」
注意! 間違った使い方
- 「彼と私は趣味が同じで、同じ穴の狢だ」
(通常、悪い意味で使われるため、良い意味や中立的な意味で使うと違和感があります。
この場合は、「気が合う」「趣味が合う」などの表現が適切です。)
「同じ穴の狢」の類義語
- 同類:同じ種類、仲間。
- 仲間:一緒に行動する間柄。
- グル:仲間。特に、悪事を共にする仲間。(俗語)
- 共犯者:一緒に犯罪を実行する者。
- 一味:同じ目的を持って行動する仲間。
「同じ穴の狢」の対義語
- 対極:正反対の立場や性質。
- 相反する:互いに反対の立場にあること。
- 水と油:性質が合わないことのたとえ。
使用上の注意点
「同じ穴の狢」は、通常、悪い意味で使われることわざです。
そのため、使う相手や場面には注意が必要です。
特に、目上の人やビジネスシーンで使うことは避けた方が良いでしょう。
「同じ穴の狢」の英語表現
birds of a feather
直訳:同じ羽の鳥
意味:同じような性質や興味を持つ人々、同類
例文:
Those politicians are all birds of a feather.
(あの政治家たちは皆、同じ穴の狢だ。)
in the same boat
意味:同じ船に乗っている、同じ境遇にいる。
※必ずしも悪事を働く者同士を指すわけではないので注意。文脈によって使い分けましょう。
例文:
We may have different opinions, but we’re in the same boat when it comes to wanting the company to succeed.
(意見は違うかもしれないが、会社の成功を願う点では、我々は皆同じ立場だ。)
(※「同じ穴の狢」のニュアンスとは異なります)
cut from the same cloth
意味:(主に悪い意味で)同類である、似た者同士である
例文:
Those two managers might seem different, but they’re cut from the same cloth.
(あの二人の管理職は違うように見えるかもしれないが、同じ穴の狢だ)
まとめ
「同じ穴の狢」は、一見関係がないように見えても、実は同類・仲間であること、特に悪事を働く者同士を指すことわざです。
この言葉を使う際は、ネガティブな意味合いを持つため、相手や場面に注意しましょう。
一見異なるように見える人々でも、深く探ると共通の目的や価値観を持っていることがあります。
「同じ穴の狢」という言葉を、人間関係の本質を見抜くための視点として活用することもできるでしょう。
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