「青色吐息」の意味・語源・由来
意味
青色吐息とは、困難や苦労、心配事などによって、深くため息をつく様子を表す慣用句です。
顔色が悪くなるほど(青ざめるほど)の状況でつくため息、という意味合いがあります。
精神的な苦痛や苦悩による疲弊を表す際に用いられることが多い表現です。
語源・由来
「青色」は、顔色が悪い様子、つまり青ざめた状態を指します。
「吐息」は、息を吐くこと、ため息のことです。
この二つが組み合わさることで、体調が悪い時や、精神的に非常に追い詰められた状況でつく、深いため息を意味するようになりました。
「青色吐息」は古典文学や特定の故事には由来しないが、日本語の伝統的な色彩表現(青ざめる=体調不良・困窮の象徴)と、「吐息=ため息」を組み合わせた慣用表現として成立した。
「青色吐息」の使い方(例文)
- 「連日の残業で、彼は青色吐息をつきながら仕事をしていた。」
- 「試験の結果が悪く、彼女は青色吐息をついていた。」
- 「多額の借金を抱え、彼は青色吐息をつく毎日だ。」
- 「プロジェクトの締め切りが迫り、チームは青色吐息状態だ。」
- 「彼女は、上司からの叱責に青色吐息をついた。」
- 「経済状況の悪化に、経営者は青色吐息だ」
注意! 間違った使い方、よくある間違い
- 「彼は風邪で熱があり、青色吐息をついた」(✕ 誤用)
→ 「彼は風邪で熱があり、息も絶え絶えだった」(○ 正しい表現) - あおいためいき(読み間違い)
「青色吐息」の文学作品等
夏目漱石の『吾輩は猫である』に用例があります。
「…全く青色吐息の至りだ。」
「青色吐息」の類義語
- 溜息(ためいき): 失望や落胆などから出る息。
- 気息奄奄(きそくえんえん): 息も絶え絶えで、今にも死にそうな様子。「青色吐息」よりも生命の危機が迫っているような、より重篤な状況。
- 悄然(しょうぜん): 元気がなく、しょげている様子。
- 憔悴(しょうすい):心配事や病気でやつれ衰えること。
「青色吐息」の対義語
- 快哉(かいさい)を叫ぶ: 喜びや満足の気持ちを表す時に使う言葉。
- 胸をなでおろす:安心する様子。
- 有頂天(うちょうてん):大喜びして夢中になっている様子。
使用上の注意点
「青色吐息」は、主に精神的な苦痛や苦悩からくるため息を指すため、肉体的な苦痛によるため息には適さない場合があります。
「青色吐息」と同じまたは類似した英語表現
sigh with worry
直訳:心配してため息をつく
意味:心配事や悩み事でため息をつく
例文:
He sighed with worry about the future.
(彼は将来を心配して青色吐息をついた。)
breathe a sigh of despair
直訳:絶望のため息を吐く
意味:絶望してため息をつく。「青色吐息」より絶望感が強い表現。
例文:
She breathed a sigh of despair after hearing the bad news.
(悪い知らせを聞いて、彼女は絶望のため息をついた。)
on one’s last legs
直訳:自分の最後の脚
意味:瀕死の状態・疲れ果てた
例文:
He is on his last legs after working overtime for a week.
(彼は1週間の残業で青色吐息だ。)
その他
「桃色吐息」は、高橋真梨子さんが1984年に発表した楽曲のタイトルとして広く知られています。
「桃色」と「吐息」という言葉の組み合わせ自体は、楽曲以前には一般的な慣用句として確立されていたわけではなく、楽曲のヒットによって「色っぽい吐息」「官能的な雰囲気」を連想させる言葉として定着したと考えられます。
一方で、「青色吐息」は精神的な苦痛や困窮を表す慣用句であり、「桃色吐息」とは全く異なるイメージを持つ言葉です。楽曲のタイトルが「青色吐息」をもじった可能性はありますが、言葉としての成り立ちには明確な関連はありません。
まとめ
「青色吐息」は、精神的な苦痛や苦悩から深くため息をつく様子を表す慣用句です。
日常会話やビジネスシーン、文学作品など、幅広い場面で使用されます。類語や対義語、英語表現とあわせて使いこなせば表現の幅が広がるでしょう。
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