「七転八倒」の意味・語源・由来
意味
激しい苦痛のあまり、転げまわって苦しむこと。
のたうち回るような、非常な苦しみを表す言葉です。
肉体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛にも使われます。
語源・由来
「七転八倒」の語源は仏教に由来するとされますが、直接的に仏教用語というわけではなく、仏教経典に登場する地獄の描写からインスピレーションを受けた表現です。具体的には、地獄の苦しみを描いた仏教の経典において、亡者が激しく転げ回る様子が表現されています。
「七」や「八」は具体的な回数ではなく、「何度も」という意味合いで使われています。
仏教の経典では、地獄に落ちた亡者が、激しい苦痛によって転げまわる様子が描かれており、これが「七転八倒」の語源となったとされています。
ただし、「七転八倒」という表現は仏教に由来するものの、現代では一般的に日常的な状況でも使われます。
特に、苦痛や激しい苦しみを表現するために広く使われています。
「七転八倒」の使い方(例文)
- 「突然の腹痛に襲われ、床の上で七転八倒した。」
- 「虫歯が痛み出し、一晩中、七転八倒の苦しみだった。」
- 「食中毒になり、七転八倒しながらトイレに駆け込んだ。」
- 「締め切りに追われ、七転八倒の毎日を送っている。」
注意! 間違った使い方
- 「新しいゲームに夢中になり、七転八倒しながら遊んだ。」(✕ 誤用)
※ 楽しい状況で使うのは不適切です。
「七転八倒」の類義語
- のたうち回る:苦しみもがいて転げ回ること。
- 苦悶(くもん):苦しみ悶えること。
- 悶絶(もんぜつ):苦しみのあまり気を失いそうになること。(「七転八倒」よりもやや深刻な痛みを伴う表現)
- 身悶えする(みもだえする):苦しさのあまり、からだをよじって悶えること。
- たぎり狂う:苦しみ、悲しみ、怒りなどで心がひどく乱れる。
「七転八倒」の対義語
「七転八倒」の直接的な対義語はありませんが、苦しみの反対に位置する穏やかな状態を表現する言葉として以下のものがあります。
- 平穏無事(へいおんぶじ):何事もなく穏やかで、苦しみや不安がない状態。
- 心静か:何事もなく穏やかで、苦しみや不安がない状態。
使用上の注意点
「七転八倒」は極めて強い苦痛を表すため、軽い痛みや忙しい状況に使うと、言葉の強さが過剰に伝わってしまいます。
痛みや苦しみが特に深刻で、身体的または精神的な限界に達するような場合に使用することが望ましいです。
「七転八倒」に類似した英語表現
Writhe in agony.
直訳:苦痛にもだえ苦しむ
意味:七転八倒する、激しい苦痛で身もだえする
※「Writhe in agony」は、「七転八倒」の意味に非常に近いですが、使われる状況に若干の違いがあります。
特に身体的な激しい苦痛に焦点を当てることが多いため、「七転八倒」よりも身体的な苦しみが強調される傾向があります。
例文:
He was writhing in agony on the floor.
(彼は床の上で七転八倒していた。)
Toss and turn.
直訳:寝返りを打つ
意味:(苦痛や心配で)寝返りを打つ、七転八倒する
例文:
She tossed and turned all night because of the pain.
(彼女は痛みのために一晩中七転八倒した。)
Be in terrible pain.
直訳:ひどい痛みに苦しむ
意味:耐えがたい痛みを経験している。
例文:
He was in terrible pain after the accident.
(その事故の後、彼は七転八倒の苦しみだった。)
まとめ
「七転八倒」は、仏教に由来する言葉で、激しい苦痛のあまり転げまわる様子を表します。
肉体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛にも使われます。
非常に強い意味を持つ言葉なので、使用する状況には注意が必要です。
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