半信半疑

四字熟語
半信半疑(はんしんはんぎ)

7文字の言葉は・ば・ぱ」から始まる言葉
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意味 – 半分信じて、半分疑う気持ち

「半信半疑」とは、ある事柄について、半分は本当だろう信じているけれども、もう半分は本当だろうかと疑っている、という心の状態を表す四字熟語です。

完全に信じきることも、完全に疑い否定することもできず、どちらとも判断しかねている、揺れ動く気持ちを示します。

語源 – 「信」と「疑」の組み合わせ

この言葉は、「半信」と「半疑」という二つの要素から成り立っています。

  • 半信(はんしん):半分だけ信じること。
  • 半疑(はんぎ):半分だけ疑うこと。

特定の古い物語や出来事(故事)に由来するわけではなく、「信じる」と「疑う」という対照的な気持ちが半分ずつ入り混じっている状態を、そのまま素直に表現した比較的分かりやすい構成の四字熟語です。
いつ頃から使われ始めたかは定かではありませんが、人々の普遍的な心理状態を表す言葉として定着しています。

使われる場面と例文 – 真偽を決めかねるとき

「半信半疑」は、信じがたいような話を聞いたとき、情報の真偽が定かでないとき、予期せぬ出来事に遭遇したときなど、確信が持てずに心が揺れている場面で広く使われます。

例文

  • 「彼の突然の告白に、彼女は半信半疑だった。」
  • 「あまりにもうますぎる話なので、半信半疑ながらも聞いてみることにした。」
  • 「そのニュースの真偽について、多くの人がまだ半信半疑のようだ。」
  • 「UFOを見たという彼の話を、私は半信半疑で聞いていた。」

類義語 – 疑いの気持ちを表す言葉

  • 懐疑的(かいぎてき):物事の真実性や価値などを、すぐには信じずに疑ってかかる態度や様子。「半信半疑」よりも、疑いの気持ちにやや重きが置かれることがあります。
  • 腑に落ちない(ふにおちない):理由や状況がどうも納得できず、すっきりと理解できない気持ち。疑問や疑念が残る状態です。
  • 首を傾げる(くびをかしげる):疑問に思ったり、納得がいかなかったりする際のしぐさ。転じて、そのような心理状態を表します。
  • 疑心暗鬼(ぎしんあんき):一度疑いの心を持つと、何でもないことまで怪しく恐ろしく感じてしまう心理状態。「半信半疑」が真偽の判断がつかない状態を指すのに対し、「疑心暗鬼」は疑いのフィルターを通して物事を見てしまうネガティブな心の状態を指します。

対義語 – 信じて疑わない気持ち

  • 確信(かくしん):固く信じて、全く疑わないこと。事実であると堅く思い込んでいる状態。
  • 盲信(もうしん):物事の理由や根拠をよく考えずに、むやみやたらに信じ込むこと。否定的な意味合いで使われることが多いです。
  • 鵜呑みにする(うのみにする):人の言葉や物事の本質を十分に理解したり、吟味したりすることなく、そのまま受け入れてしまうこと。軽率な判断を表します。

英語での類似表現 – 疑いを表す英語

半分信じ、半分疑っているような気持ちを表す英語表現には、以下のようなものがあります。

  • half believe and half doubt
    意味:半分信じ、半分疑う。(直訳に近い表現です。)
  • skeptical
    意味:懐疑的な。物事の真偽を疑っている様子。
  • doubtful
    意味:疑わしい。確信が持てず、疑いを感じている様子。
  • take ~ with a grain [pinch] of salt
    意味:〜を話半分に聞く、そのまま鵜呑みにしない。完全には信じていないというニュアンスを表します。

まとめ

「半信半疑」は、物事を完全には信じきれず、かといって完全に疑うこともできない、心が揺れ動く状態を表す四字熟語です。
文字通り「半分信じ、半分疑う」という分かりやすい成り立ちで、日常生活でもよく使われます。

真偽が不確かな情報に接したときなど、誰もが抱く心理を表す言葉であります。

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