首尾一貫

四字熟語
首尾一貫(しゅびいっかん)

7文字の言葉し・じ」から始まる言葉
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「首尾一貫」の意味・教訓

「首尾一貫」とは、物事の始めから終わりまで、一つの考え方や方針で筋が通っていることを意味します。

主張や理論、態度、行動などが、最初から最後まで矛盾なく、同じ原則に基づいて貫かれている状態を表す四字熟語です。
「首尾」は頭から尾まで、つまり全体を、「一貫」は一つのもので貫き通すことを示しています。

この言葉は、論理的な整合性や、変わらない信念、信頼できる態度など、一貫性を持つことの価値や重要性を示唆しています。

「首尾一貫」の語源・由来

「首尾一貫」は、「首尾」と「一貫」という二つの言葉から成り立っています。

  • 首尾(しゅび):「首(くび・はじめ)」と「尾(お・おわり)」。文字通り頭と尾、転じて物事の最初と最後、全体を意味します。
  • 一貫(いっかん):「一(いつ)」は一つのこと、「貫(かん)」は貫くこと。一つの考え方や方針で、始めから終わりまで貫き通すことを指します。

この二つが組み合わさり、「始めから終わりまで、一つの筋道で貫かれている」という意味になりました。
よく似た「終始一貫」とほぼ同じ意味ですが、「首尾」という言葉から、より物事全体のまとまりや構造的な一貫性をイメージさせることもあります。
特定の故事に由来するわけではなく、漢字の意味から構成された言葉です。

「首尾一貫」が使われる場面と例文

「首尾一貫」は、議論や理論が論理的に整っていること、人の言動や態度に矛盾がなく信頼できること、あるいは物語や計画などが始めから終わりまでしっかりとした筋道で構成されていることなどを、肯定的に評価する際に使われます。

例文

  • 「彼の説明はデータに基づいており、首尾一貫していて非常に分かりやすかった。」
  • 「彼女はその政策について、首尾一貫した態度を貫き、多くの支持を得た。」
  • 「この小説はプロットが首尾一貫しており、最後まで飽きずに読むことができた。」
  • 「彼の人生哲学は首尾一貫しており、生き方に迷いがない。」

「首尾一貫」の類義語

  • 終始一貫(しゅうしいっかん):始め(始)から終わり(終)まで一貫していること。首尾一貫とほぼ同義で、非常によく似た状況で使われます。
  • 徹頭徹尾(てっとうてつび):頭から尾まで徹すること。始めから終わりまで完全に、徹底的に一貫している、というニュアンスがより強調されます。
  • 初志貫徹(しょしかんてつ):最初に立てた志や目標を、最後まで貫き通すこと。目標達成への意志の強さに焦点があります。
  • 筋が通る:道理にかなっている、論理的で矛盾がないこと。特に議論や考え方について使われます。

「首尾一貫」の対義語

  • 矛盾(むじゅん):つじつまが合わないこと。言動や論理が前後で食い違っている状態です。
  • 支離滅裂(しりめつれつ):ばらばらで、まとまりがなく、筋道が立たないこと。話や文章などが論理的でない状態を指します。
  • 朝令暮改(ちょうれいぼかい):命令や方針などがすぐに変わること。一貫性がないことのたとえです。
  • 二転三転(にてんさんてん):状況や方針、意見などが何度も変わること。
  • 場当たり的(ばあたりてき):計画性がなく、その場しのぎで対応すること。一貫した方針がない状態です。

「首尾一貫」の英語での類似表現

  • Consistent / Consistently
    意味:一貫した、矛盾のない。最も広く使われる表現です。
  • Coherent / Logical
    意味:筋の通った、首尾一貫した、論理的な。議論、理論、文章などの一貫性を表すのに適しています。
  • From start to finish / From beginning to end
    意味:始めから終わりまで。期間全体を通じて一貫していることを強調します。
  • Unwavering
    意味:揺るぎない。特に信念や態度が一貫している場合に用います。

まとめ – 「首尾一貫」がもたらす信頼と説得力

「首尾一貫」とは、物事の始めから終わりまで、一つの考え方や方針で矛盾なく筋が通っている状態を指す四字熟語です。
理論や議論においては、その論理的な整合性が説得力を生み出します。人の態度や行動においては、その一定した姿勢が信頼や尊敬につながります。計画や物語においては、一貫した構成が全体の完成度を高めます。

このように、「首尾一貫」していることは、一般的に知性や誠実さ、信頼性の証として肯定的に評価されます。物事を考え、実行していく過程で、この一貫性を意識することは重要な要素といえるでしょう。

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