論より証拠

ことわざ
論より証拠(ろんよりしょうこ)

8文字の言葉」から始まる言葉
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意味

「論より証拠」とは、あれこれ議論するよりも、証拠を示した方が物事は明らかになるという意味です。
言葉で説明するだけでなく、事実や証拠を示すことの重要性を説いています。

語源・由来

「論より証拠」の正確な初出は不明です。
しかし、「論」は言葉や議論を、「証拠」は事実を証明するものを指すことから、古くから言葉による議論よりも、事実に基づく証拠が重視されてきたことがうかがえます。
裁判や議論の場などで、証拠の重要性を示すために使われてきたと考えられます。

使用される場面と例文

「論より証拠」は、ビジネス、教育、日常生活など、様々な場面で使われます。
議論や説明の際に、証拠の重要性を強調したり、相手に証拠の提示を求めたりする場合に用いられます。

例文

  • 「いくら口で説明しても信じてもらえないだろうから、写真を見せよう。論より証拠だよ。」
  • 「新製品の性能が良いと言うなら、実験データを見せてください。論より証拠です。」
  • 「犯人だと主張するなら、論より証拠、何か証拠を見せてみろ。」
  • 「彼の成功は、論より証拠、その実績が物語っている。」

類義語

  • 百聞は一見に如かず:何度聞くよりも、一度自分の目で見る方が確かであるという意味です。
  • 事実を挙げる:議論や主張の根拠となる具体的な事実を示すこと。
  • 現物を見せる:実際の物を見せて確認させること。

関連する法律の概念

  • 証拠主義: 裁判において、事実の認定は証拠に基づいて行わなければならないという原則です。

対義語

  • 空理空論(くうりくうろん):根拠のない理論や議論のこと。事実や証拠に基づかない議論を指します。「論より証拠」とは対照的な考え方です。

使用上の注意点

「論より証拠」は、証拠の重要性を強調する一方で、議論や対話の価値を軽視していると受け取られる可能性もあります。
状況によっては、証拠だけでなく、丁寧な説明や議論も必要であることを忘れないようにしましょう。

英語表現(類似の表現)

The proof of the pudding is in the eating.

直訳:プリンの味は食べてみればわかる。
意味:実際に試してみなければ、本当の価値はわからない、という意味です。
「論より証拠」と近い意味で使われます。

例文:
You keep saying this product will revolutionize the industry, but the proof of the pudding is in the eating. Let’s see some results.
(この製品が業界に革命を起こすとずっと言っているが、論より証拠だ。結果を見せてくれ。)

Seeing is believing.

直訳:見ることは信じること。
意味:自分の目で見たことは信じられる、という意味です。 百聞は一見に如かずと近いですが、実際に目で確認することの重要性を示す点で、「論より証拠」のニュアンスも含みます。

例文:
I didn’t believe the car could go that fast, but I saw it with my own eyes. Seeing is believing.
(あの車があんなに速く走れるなんて信じられなかったが、自分の目で見た。
論より証拠だ/百聞は一見に如かず

Actions speak louder than words.

直訳:行動は言葉よりも雄弁である。
意味:言葉で説明するよりも、実際の行動が重要であること。
言葉よりも行動が、人の真意や能力を示すという考え方です。

まとめ

「論より証拠」は、議論より証拠が重要であるという意味のことわざです。
言葉だけでなく、事実や証拠を示すことで、説得力が増し、物事が明らかになります。
ビジネスや裁判など、様々な場面で証拠の重要性を示すために使われますが、議論や丁寧な説明も大切にすることを忘れないようにしましょう。

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