興味津々

四字熟語
興味津々(きょうみしんしん)

8文字の言葉き・ぎ」から始まる言葉
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「興味津々」の意味 – あふれる好奇心

「興味津々」とは、ある物事に対して、非常に強い興味や好奇心を抱いている様子を表す四字熟語です。

まるで泉から水がこんこんと湧き出るように、関心が尽きず、あふれ出ているような状態を示します。
目を輝かせて話を聞いたり、何かに夢中になっていたりする、生き生きとした様子が目に浮かぶような言葉ですね。

「興味津々」の成り立ち – 言葉が示す関心の深さ

「興味津々」は、「興味」と「津々」という二つの部分から成り立っています。

  • 興味:面白いと感じる気持ち、関心、好奇心のこと。物事の面白みや味わいを知りたいと思う心です。
  • 津々:「津」は本来、港や渡し場を意味しますが、二つ重ねた「津々」は、水などが尽きることなく盛んに湧き出る様子を表します。「興味津々」の場合は、興味が次から次へと尽きることなく湧き上がってくる、その深さや強さを強調しています。

この二つが合わさることで、「興味が尽きることなく、盛んに湧き出ている」状態、つまり、非常に強い好奇心や関心を抱いている様子を表現しています。

「興味津々」が使われる場面と例文 – 目を輝かせる瞬間

「興味津々」は、人(特に子供が多いですが、大人にも使います)が何かに強い関心を示している、あらゆる場面で使われます。
新しいおもちゃを見る目、未知の話に聞き入る耳、熱心に質問する姿など、好奇心にあふれた様子を描写するのにぴったりの言葉です。

例文

  • 「子供たちは、手品師の一挙手一投足に興味津々で見入っていた。」
  • 「彼は新しいプロジェクトの詳細について、興味津々といった表情で質問を重ねた。」
  • 「初めて見る楽器の音色に、彼女は興味津々で耳を傾けていた。」
  • 「未知の世界を探検する物語の続きを読むのが、興味津々で待ちきれない。」

「興味津々」の類義語 – 強い関心を示す言葉

  • 好奇心旺盛(こうきしんおうせい):好奇心が非常に強いこと。性質や性格として好奇心が豊かであることを指す場合が多いです。「興味津々」はその時々の状態を表します。
  • 目を輝かせる:興味や期待で生き生きとした目つきになること。「興味津々」な人の具体的な表情を表す表現です。
  • 身を乗り出す:関心や熱意のあまり、前のめりの姿勢になること。これも「興味津々」な時の行動としてよく見られます。
  • 関心が高い:物事への関心の度合いが高いこと。「興味津々」よりは少し落ち着いた、客観的な表現です。

「興味津々」の対義語 – 関心のなさを示す言葉

  • 無関心(むかんしん):全く興味や関心がないこと。
  • 無頓着(むとんちゃく・むとんじゃく):物事を少しも気にかけないこと、関心がないこと。
  • 馬耳東風(ばじとうふう):人の意見や批評などを聞いても、全く心に留めず、聞き流すこと。関心のなさや無視する態度を表します。
  • 上の空:他のことを考えていて、その場の言動に心が伴わない様子。

「興味津々」の英語での表現 – Full of Curiosity

「興味津々」の持つ「あふれるような強い関心」を英語で表現するには、以下のような言い方があります。

  • full of curiosity / very curious
    意味:好奇心でいっぱいだ、とても知りたがっている。
  • fascinated (by/with something)
    意味:(何かに)魅了されている、非常に興味をそそられている。
  • all ears
    意味:「すっかり耳になって」聞いている、つまり、非常に熱心に耳を傾けている様子。話を聞いている状況で使われます。
  • keenly interested
    意味:熱心に興味を持っている、強い関心がある。

「興味津々」のまとめ – 好奇心の輝き

「興味津々」は、尽きることのない強い好奇心や関心が、内からあふれ出ているような生き生きとした様子を表す言葉です。

何かに夢中になったり、目を輝かせたりする姿は、それ自体が魅力的ですよね。
この言葉は、私たちが新しいことを知りたい、面白いことに出会いたい、という根源的な気持ち、知的な探求心の輝きを的確に捉えています。
日常会話や文章の中で使うことで、その場のワクワクした空気感を表現豊かに伝えることができるでしょう。

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