絶体絶命

四字熟語
絶体絶命(ぜったいぜつめい)
異形:絶対絶命(誤用)

8文字の言葉せ・ぜ」から始まる言葉
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絶体絶命 【個別】ことわざ・慣用句・四字熟語

「絶体絶命」とは? – 逃れられない最大のピンチ

「絶体絶命」とは、体が窮地に追い込まれ(絶体)、命が途絶えそうな(絶命)状況、つまり、どうしても逃れることのできない、極めて困難で危険な状態や立場を意味する四字熟語です。

これ以上ないほど追いつめられ、もはや打つ手や逃げ場がない、まさに最大のピンチを表します。
「絶体」と「絶命」という、極限状態を示す言葉を重ねることで、その深刻さが強調されています。

語源 – 占いの「絶」が示す運気の底

「絶体絶命」という言葉の由来は、実は中国の陰陽五行思想に基づく占い、特に四柱推命で用いられる「十二運星(じゅうにうんせい)」の一つ、「絶(ぜつ)」に関連しているとされています。

十二運星は、人の一生や運勢の盛衰を12段階で表すもので、その中の「絶」は、肉体を失い魂となった状態のエネルギーを持つ星とされています。
この「絶」の状態が「体」と「命」の両方にかかる、つまり「絶体」であり「絶命」でもあるという状況が、「絶体絶命」という言葉として、極めて困難で逃れようのない窮地を表すようになったと考えられています。

ただし、「絶体絶命」の語源については諸説あり、必ずしも十二運星の「絶」に由来するとは限りません。

使われる場面と例文 – 極限の状況を表す時

「絶体絶命」は、文字通り命の危険が迫っている状況のほか、事業の破綻寸前、スポーツの試合で完全に負けが濃厚な状況、交渉が行き詰まり後がない状態など、比喩的に「もうだめだ」「万策尽きた」と感じられるような、非常に深刻な場面で使われます。

例文

  • 「敵に囲まれ、弾も尽き、まさに絶体絶命の状況だった。」
  • 「会社の存続がかかったプロジェクトが失敗し、彼は絶体絶命の窮地に立たされた。」
  • 「ゴール前で決定的なシュートを打たれ、チームは絶体絶命のピンチを迎えた。」
  • 「あと一歩で崖から落ちそうで、絶体絶命の恐怖を感じた。」

類義語・関連語 – 危機的状況を示す言葉たち

  • 危機一髪(ききいっぱつ):髪の毛一本ほどのわずかな差で、極めて危険な状態に陥りそうな瀬戸際。瞬間的な危うさを強調します。
  • 風前の灯(ふうぜんのともしび):風の前に置かれた灯火のように、危険が目前に迫り、今にも滅びたり絶えたりしそうな状態。かろうじて持ちこたえているが、危うい状況を示します。
  • 万事休す(ばんじきゅうす):もはや施すすべがなく、万策尽きてどうしようもない状態。諦めのニュアンスが強いです。
  • 窮地(きゅうち):追い詰められて逃げ場のない、苦しい立場や状況。
  • 崖っぷち(がけっぷち):文字通り崖の縁、比喩的に後がないギリギリの状態。

対義語 – 安全や好機を表す言葉

「絶体絶命」の直接的な対義語は定義しにくいですが、危険がなく安全な状態や、良い機会が訪れている状況を表す言葉としては、以下のようなものが考えられます。

  • 安泰(あんたい):無事で変わったことがなく、穏やかな状態。
  • 順風満帆(じゅんぷうまんぱん):物事がすべて順調に進んでいること。
  • 好機到来(こうきとうらい):ちょうど良い機会がやってくること。

英語で伝える「絶体絶命」

「絶体絶命」のニュアンスを英語で表現するには、状況に応じて以下のような言い方が考えられます。

  • a desperate situation:絶望的な状況。
  • in dire straits:極度の苦境・窮状にある。
  • backed into a corner:隅に追い詰められて。
  • at death’s door:(文字通り)死の淵にある、瀕死の状態である。
  • facing imminent danger:差し迫った危険に直面している。

「絶体絶命」を使う際の注意点

「絶体絶命」は非常に深刻で、極限的な状況を表す言葉です。
そのため、日常のちょっとした困りごとや軽いピンチに対して使うと、大げさに聞こえてしまう可能性があります。
言葉の重みを理解して、適切な場面で使うことが大切です。

また、漢字を「絶対絶命」と間違えやすいので注意しましょう。
正しくは「絶体絶命」です。

まとめ – 「絶体絶命」とその先にある希望

「絶体絶命」とは、逃げ道のない極限の状況を表す言葉です。
まさに崖っぷちに立たされ、どうにもならない危機に直面している状態を指します。

しかし、物語の世界では、絶体絶命の瞬間こそが主人公の真価を問われる場面となり、大逆転が生まれることも少なくありません。現実においても、追い詰められた状況が新たな発想や突破口を生むきっかけになることがあります。

この言葉は、極限の苦境の厳しさを示すと同時に、人間の底力や、一筋の希望を信じる勇気を思い出させてくれるのかもしれません。

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