「来年のことを言えば鬼が笑う」の意味・語源・由来
意味
「来年のことを言えば鬼が笑う」とは、
将来のこと、特に来年のような先のことは、全く予想ができない、という意味です。
人間にはどうにもならない未来について、ああだこうだと言っても、鬼(=人知を超えた、いたずら好きな存在)に「そんなのわかるわけないじゃないか」と笑われてしまう、というわけです。
未来はわからないから、計画を立ててはいけない、という意味ではありません。
「未来はわからないものだから、計画通りに行かなくても、あまり気にしすぎないでね」というメッセージが込められています。
語源・由来
このことわざの正確な由来は不明ですが、日本の古い物語や言い伝えの中に、似たような考え方が見られます。
「鬼」は、昔から、人間の力ではどうにもならないもの、恐ろしいもの、そして時々、運命をいたずらする存在として考えられてきました。
このことわざで鬼が笑うのは、「来年のことなんて、人間にわかるわけないじゃないか。バカだなぁ」と、からかったり、あざ笑ったりする笑いです。
未来のことは、それほどまでに、人間の力ではわからない、予測できないものだ、ということを表しています。
「来年のことを言えば鬼が笑う」の使い方(例文)
- 「来年のことを言えば鬼が笑うと言うし、まずは目の前の仕事に集中しよう。」
- 「来年のことを言えば鬼が笑うとは言うけれど、ある程度の目標設定は必要だよね。」
- 「旅行の計画?来年のことを言えば鬼が笑うって言うじゃない。まだ具体的なことは何も決めてないよ。」
- 「来年のことを言えば鬼が笑うかもしれないが、今年の反省を活かして、来年こそは飛躍の年にしたい。」
- A「来年の抱負は?」B「来年のことを言えば鬼が笑うって言うけど、来年は資格取得を目指して頑張るつもりだよ。」
「来年のことを言えば鬼が笑う」の類義語・関連表現
類義語(ことわざ)
- 一寸先は闇:すぐ先の未来でさえ、何が起こるかわからない、という意味。
関連する概念・心理
このことわざは、「未来の不確実性」や「人間の無力さ」と深く結びついています。以下の言葉も関連性が高いです。
- 予測不能:「不確実」「未定」「流動的」
- 人間の限界:「人事を尽くして天命を待つ」「神のみぞ知る」
- 今を生きる:「現在に集中する」「刹那主義」
「来年のことを言えば鬼が笑う」の類義語
- 先のことは分からない:未来のことは予測できない、という意味の一般的な言い回し。
- 人事を尽くして天命を待つ:人間ができる限りの努力をしたら、あとは天の意思に任せるしかない、という意味のことわざ。
「来年のことを言えば鬼が笑う」の対義語
使用上の注意点
「来年のことを言えば鬼が笑う」は、未来について語ること自体を否定しているわけではありません。
あくまで、未来は不確実であるということを念頭に置き、過度な期待や計画に固執しないように、という戒めです。
「来年のことを言えば鬼が笑う」に類似した英語表現
The future is a closed book.
直訳:未来は閉じられた本である。
意味:未来のことは誰にもわからない。
例文:
We can make plans, but the future is a closed book.
(計画は立てられるが、未来のことは誰にもわからない。)
No one knows what the future holds.
意味:未来に何が起こるかは誰にもわからない。
例文:
No one knows what the future holds, so it’s best to live in the present.
(未来のことは誰にもわからないので、今を生きるのが一番です。)
まとめ
「来年のことを言えば鬼が笑う」は、未来の不確実性をユーモラスに表現したことわざです。
将来のことを考えるのは大切ですが、このことわざを心に留めておけば、計画通りにいかない時でも、おおらかに構えられるようになるでしょう。
「今できること」に集中し、未来への期待はほどほどに。
それが、人生をより良く生きるための秘訣かもしれません。
「一寸先は闇」とも言いますが、「人事を尽くして天命を待つ」の精神で、日々を大切に過ごしたいものです。
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