意味・教訓
「当たるも八卦当たらぬも八卦」とは、占いの結果は当たることもあれば外れることもある、という意味のことわざです。
転じて、占いは絶対的なものではなく、あくまで可能性の一つとして捉えるべきだということを示唆しています。
また、一般的に、予測や結果が不確実な物事全般に対しても使われます。
語源・由来
「八卦」とは、古代中国から伝わる占術「易」で用いられる基本的な図像のことです。
八卦は、自然界や人間社会のあらゆる事象を表すとされ、これらを組み合わせて吉凶を占います。
このことわざは、易占いが必ずしも当たるわけではない、ということを表していると言われています。
使用上の注意点
この言葉は、占いを否定する意味で使われることもありますが、本来は、占いの結果に一喜一憂せず、参考程度に留めるべきだという、健全な心構えを示すものです。
また、占いに限らず、予測が難しい物事に対して、結果を気にしすぎないように促す意味合いでも使われます。
使用される場面と例文
「当たるも八卦当たらぬも八卦」は、占いの結果について話すときや、不確実な未来について語る際に使われます。
例文
- 「占いの結果は当たるも八卦当たらぬも八卦だから、気にしすぎない方がいいよ。」
- 「宝くじなんて当たるも八卦当たらぬも八卦。当たったらラッキーくらいの気持ちで買うのがいい。」
- A:「明日の試合、勝てるかな…」
B:「当たるも八卦当たらぬも八卦だけど、ベストを尽くせばきっと大丈夫!」
類義語
- 人事を尽くして天命を待つ:人間としてできる限りのことをしたら、あとは静かに天の定めた運命に任せる。
関連語
- 占い:様々な方法で、人の運勢や物事の吉凶、未来など、直接観察し得ない事柄について判断したり予言したりすること。
- 易:古代中国に起源をもつ、陰陽思想に基づいて、宇宙や自然、人間社会の現象を解釈し、未来を予測するための哲学体系、および占術のこと。
- 運勢:巡り合わせ。人が幸福であるか不幸であるかは、その人の実力や努力だけではどうにもならず、運による部分が大きいという考え方から生まれた言葉。
対義語
- 百発百中:予測や計画が全てその通りになること。
(占いや予言に対して使う場合は、必ず当たるという意味になる。)
英語表現(類似の表現)
- Predictions are just predictions.
直訳:予測は単なる予測です。
意味:予測はあくまで予測であり、絶対的なものではない。 - You win some, you lose some.
直訳:勝つこともあれば、負けることもある。
意味:何事も、うまくいくこともあれば、いかないこともある。
まとめ
「当たるも八卦当たらぬも八卦」は、占いの結果は、絶対ではなく、当たることもあれば外れることもある、ということを表すことわざです。
この言葉は、占いに限らず、不確実な未来や結果に対して、過度な期待や不安を抱かず、柔軟な心構えを持つことの大切さを教えてくれます。
結果を気にしすぎず、自分にできることに集中し、最善を尽くすことが重要であると示唆しています。
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