「水を得た魚」「水に流す」「油と水」など、日本語には「水」を使ったことわざや慣用句が数多く存在します。
私たちの日常会話に自然と溶け込んでいるこれらの表現ですが、その正確な意味や由来をご存知でしょうか?
本記事では、日本語の豊かな表現力を感じられる「水」にまつわることわざ・慣用句を厳選し、意味や使い方、例文までわかりやすく解説します。
ビジネスシーンでも使える表現から、日本の伝統文化を反映した言葉まで、言葉の知識を深めたい方必見の内容です。
「水」のことわざ・慣用句一覧
ここでは、「水」を使ったことわざ・慣用句を、その意味と例文とともにご紹介します。
寝耳に水 (ねみみにみず)
- 意味: 思いがけない出来事に驚くこと。
- 例文: 彼が結婚するという話は、私にとって寝耳に水だった。
覆水盆に返らず (ふくすいぼんにかえらず)
- 意味: 一度してしまったことは、取り返しがつかないこと。
- 例文: 離婚してしまったら、覆水盆に返らずだ。
水清ければ魚棲まず (みずきよければうおすまず)
- 意味: あまりに清廉潔白すぎると、かえって人に親しまれないこと。
- 例文: 水清ければ魚棲まずと言うから、多少の欠点があった方が人間らしい。
水は方円の器に従う (みずはほうえんのうつわにしたがう)
- 意味: 人は交友関係や環境によって、良くも悪くもなることのたとえ。
- 例文: 水は方円の器に従うと言うように、付き合う人を選びなさい。
水を得た魚 (みずをえたうお)
- 意味: 自分に合った環境や活躍の場で、生き生きと力を発揮すること。
- 例文: 彼は新しい部署で水を得た魚のように働いている。
水に流す (みずにながす)
- 意味: 過去のいざこざや過ちを、なかったことにして許すこと。
- 例文: 今回のことは水に流して、また一緒に頑張りましょう。
水と油 (みずとあぶら)
- 意味: 互いに反発し合い、融和しないこと。
- 例文: あの二人は昔から水と油で、いつも喧嘩ばかりしている。
水の泡 (みずのあわ)
- 意味: 努力や苦労がむだになること。はかなく消えてしまうこと。
- 例文: 長年の努力が水の泡になってしまった。
水際立つ (みずぎわだつ)
- 意味: 多くのものの中で、ひときわ目立って優れていること。
- 例文: 彼女の演技は、他の出演者の中でも水際立って素晴らしかった。
水を差す (みずをさす)
- 意味: 邪魔をすること。
- 例文: 楽しい話に水を差すようで悪いけど、時間がない。
水を向ける (みずをむける)
- 意味: それとなく相手の関心をある方向に向けさせようと誘いかけること。
- 例文: 彼女は彼に結婚の話を水を向けてみた。
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