「金を積む」「金に糸目をつけない」「金の切れ目が縁の切れ目」など、
日本語には「金」を使ったことわざや慣用句が数多く存在します。
私たちの日常会話に自然と溶け込んでいるこれらの表現ですが、その正確な意味や由来をご存知でしょうか?
本記事では、「金」にまつわることわざ・慣用句を厳選し、意味や使い方、例文までわかりやすく解説します。
ビジネスシーンでも使える表現から、日本の伝統文化を反映した言葉まで、言葉の知識を深めたい方必見の内容です。
「金」のことわざ・慣用句一覧
ここでは、「金」を使ったことわざ・慣用句を、その意味と例文とともにご紹介します。
金の切れ目が縁の切れ目 (かねのきれめがえんのきれめ)
- 意味: 金銭的な関係がなくなると、人間関係も終わってしまうこと。
- 例文: 金の切れ目が縁の切れ目というが、本当にお金がなくなると人は離れていくものだ。
地獄の沙汰も金次第 (じごくのさたもかねしだい)
- 意味: この世の中はお金さえあれば何とでもなる。
- 例文: 地獄の沙汰も金次第と言うけれど、お金で解決できないこともある。
金に糸目をつけない (かねにいとめをつけない)
- 意味: お金を惜しまず使うこと。
- 例文: 彼は趣味の車には金に糸目をつけない。
金は天下の回り物 (かねはてんかのまわりもの)
- 意味: お金は一箇所にとどまらず、世の中を回っているものだから、いつか自分のところにも回ってくる。
- 例文: 今は貧乏でも、金は天下の回り物。いつかチャンスが来るさ。
時は金なり (ときはかねなり)
- 意味: 時間はお金と同じくらい貴重なものだから、無駄にしてはいけない。
- 例文: 時は金なり。時間を大切に使いなさい。
金を積む (かねをつむ)
- 意味: 多額のお金を出すこと。
- 例文: 彼はその土地を手に入れるために、金を積んだ。
金がものを言う (かねがものをいう)
- 意味: 最終的にはお金の力がものを言う。
- 例文: この世の中、結局は金がものを言う。
金釘流 (かなくぎりゅう)
- 意味: 字が下手なことのたとえ。
- 例文: 彼の字は金釘流で、読みにくい。
金看板 (きんかんばん)
- 意味: 商店などの信用や格式を表す看板。転じて、組織の信用を支える中心人物や主力商品。
- 例文: 彼はこの会社の金看板だ。
金言 (きんげん)
- 意味: 価値のある教えや戒めの言葉。
- 例文: 彼の言葉は、まさに金言だ。
金科玉条 (きんかぎょくじょう)
- 意味: 重要な法律や規則。絶対的なよりどころとなるもの。
- 例文: 彼は、規則を金科玉条として守っている。
金字塔 (きんじとう)
- 意味: 後世に長く残る、優れた業績。
- 例文: 彼の研究は、医学界に金字塔を打ち立てた。
金蘭の契り (きんらんのちぎり)
- 意味: 非常に親密な交際。固い友情。
- 例文: 彼らとは金蘭の契りを結んでいる。
一攫千金 (いっかくせんきん)
- 意味: 一度に大金を手に入れること。
- 例文: 彼は宝くじで一攫千金を夢見ている。
成金 (なりきん)
- 意味: 急にお金持ちになった人。
- 例文: 彼は株で大儲けして、成金になった。
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