「数字」に関係する有名な四字熟語を集めてみました。
なお、こちらのページは、「数字に関係する有名な四字熟語」の一覧ページです。
「数字に関係することわざ・慣用句」については、下記のページで詳しく解説していますので、よろしければそちらもご覧ください。
もくじ
一(いち)が入る四字熟語
- 一石二鳥(いっせきにちょう)
- 意味:一つの行動で、同時に二つの利益を得ることのたとえ。効率的な行動を示す言葉です。
- 使用例:「週末にまとめて作り置きをすれば、平日の食事の準備が楽になるし、食材の無駄も減って一石二鳥だ。」
- 一期一会(いちごいちえ)
- 意味:一生に一度きりの出会いであるということ。その機会を大切にすべきという茶道の心得に由来する言葉です。
- 使用例:「今回の海外旅行で出会った人々との交流は、まさに一期一会だった。」
- 一日千秋(いちじつせんしゅう)
- 意味:非常に待ち遠しい気持ちのたとえ。一日が千年のように長く感じられるほど、心待ちにしている様子。
- 使用例:「留学中の息子からの手紙を、一日千秋の思いで待っている。」
- 一日一歩(いちにちいっぽ)
- 意味:毎日少しずつでも着実に前進することのたとえ。焦らず地道な努力を続けることの大切さを示します。
- 使用例:「語学学習は、一日一歩、毎日コツコツと続けることが重要だ。」
- 一朝一夕(いっちょういっせき)
- 意味:わずかな時間、きわめて短期間のこと。「~にはできない」という形で、物事の完成には時間がかかることを示す場合が多いです。
- 使用例:「語学の習得は一朝一夕にはいかない。」
- 一網打尽(いちもうだじん)
- 意味:一度網を打って、そこにいる魚をすべて捕らえること。転じて、悪人などを一度に残らず捕らえること。
- 使用例:「警察は今回の作戦で犯罪グループを一網打尽にした。」
- 一目瞭然(いちもくりょうぜん)
- 意味:ひと目見ただけではっきりとわかること。非常に明白な様子。
- 使用例:「彼の努力の結果は、グラフを見れば一目瞭然だ。」
- 一攫千金(いっかくせんきん)
- 意味:一度にたやすく大きな利益を得ること。「攫」はわしづかみにする意味。
- 使用例:「彼は宝くじで一攫千金を夢見ている。」
- 一騎当千(いっきとうせん)
- 意味:一人の騎兵で千人の敵に対抗できるほど強いこと。並外れた能力や勇気を持つ人のたとえ。
- 使用例:「彼は営業チームのエースで、一人で大口契約を次々に獲得する一騎当千の実力者だ。」
- 一心同体(いっしんどうたい)
- 意味:複数の人が心を一つにして、固く結びついていること。強い連帯感や協力関係を表します。
- 使用例:「チーム全員が一心同体となって、優勝を目指す。」
- 一心不乱(いっしんふらん)
- 意味:心を一つのことに集中させ、他のことに気を取られないさま。ひたすら打ち込む様子。
- 使用例:「彼は一心不乱に研究に打ち込んでいる。」
- 一挙一動(いっきょいちどう)
- 意味:一つ一つの動作や振る舞い。細かい行動のすべてを指します。
- 使用例:「警察は容疑者の一挙一動を監視している。」
- 一挙両得(いっきょりょうとく)
- 意味:一つの行動で、同時に二つの利益を得ること。「一石二鳥」と同義。
- 使用例:「健康のために運動を始めたら、ダイエットにもなって一挙両得だった。」
- 一汁一菜(いちじゅういっさい)
- 意味:汁物一品とおかず一品だけの質素な食事のこと。粗食や倹約を表す言葉です。
- 使用例:「健康のために、しばらく一汁一菜の生活を心がけよう。」
- 一字千金(いちじせんきん)
- 意味:一文字に千金の価値があるほど、非常に優れた文字や文章のこと。
- 使用例:「その書家の書は一字千金と評されている。」
- 唯一無二(ゆいいつむに)
- 意味:この世にただ一つしかないこと。他に同類がなく、かけがえのない存在であること。
- 使用例:「この作品は彼にとって唯一無二の傑作だ。」
- 一刀両断(いっとうりょうだん)
- 意味:一太刀で物を真っ二つに切ること。転じて、物事をためらわずに、きっぱりと決断・処理すること。
- 使用例:「彼は複雑な問題を一刀両断に解決した。」
- 一気呵成(いっきかせい)
- 意味:物事を中断せずに、一息に仕上げること。「呵成」は息を吹きかけて完成させる意。
- 使用例:「彼はレポートを一気呵成に書き上げた。」
- 一意専心(いちいせんしん)
- 意味:他に心を向けず、ただ一つのことに心を集中させること。ひたすら打ち込む様子。
- 使用例:「彼女は一意専心、目標達成のために努力している。」
- 一部始終(いちぶしじゅう)
- 意味:事の最初から最後までのすべて。詳しいいきさつ。
- 使用例:「彼は事件の一部始終を目撃した。」
- 一蓮托生(いちれんたくしょう)
- 意味:結果がどうなろうとも、行動や運命を共にすること。元は仏教語で、死後極楽の同じ蓮の上に生まれること。
- 使用例:「仲間とは最後まで一蓮托生だ。」
- 一陽来復(いちようらいふく)
- 意味:冬が去り春が来ること。転じて、悪いことが続いた後に、ようやく良いことが巡ってくること。
- 使用例:「長い不況が続いたが、ようやく一陽来復の兆しが見えてきた。」
二(に)が入る四字熟語
- 二束三文(にそくさんもん)
- 意味:二束まとめても三文にしかならないほど、値段が非常に安いこと。また、価値のないもののたとえ。
- 使用例:「昔は貴重品だったのに、今では二束三文の価値しかない。」
- 二股膏薬(ふたまたごうやく)
- 意味:どちらにも都合よくつこうとする、定見のない態度のこと。また、そのような人。
- 使用例:「彼は二股膏薬のような態度で、信用できない。」
三(さん)が入る四字熟語
- 三寒四温(さんかんしおん)
- 意味:寒い日が三日続くと、その後四日ほど暖かい日が続く、冬の気候現象。転じて、状況が良い時と悪い時が交互にくること。
- 使用例:「最近の気温は三寒四温で、体調管理が難しい。」
- 三位一体(さんみいったい)
- 意味:三つのものが緊密に結びついて、一つになること。元はキリスト教の教義。
- 使用例:「営業、開発、マーケティングが三位一体となって、新商品を売り出す。」
- 三々五々(さんさんごご)
- 意味:三人、五人といった少人数のまとまりになって、それぞれ行動するさま。人がまばらにいる様子。
- 使用例:「イベント会場には、開始時間前から人々が三々五々集まってきた。」
- 三拝九拝(さんぱいきゅうはい)
- 意味:何度も頭を下げて拝むこと。心からお願いする、深く感謝する、または謝罪する気持ちを表します。
- 使用例:「彼は恩人に対して三拝九拝して感謝の意を示した。」
- 三者三様(さんしゃさんよう)
- 意味:三人の人がいれば、考え方ややり方、様子などがそれぞれ異なること。多様性を表します。
- 使用例:「三人の意見を聞いたが、まさに三者三様だった。」
- 三日天下(みっかてんか)
- 意味:権力や地位を得ても、ごく短い期間しか続かないことのたとえ。明智光秀の故事に由来します。
- 使用例:「彼の政権はわずか数ヶ月で終わり、まさに三日天下だった。」
四(し、よん)が入る四字熟語
- 四苦八苦(しくはっく)
- 意味:非常に苦労すること、ひどく苦しむことのたとえ。元は仏教であらゆる苦しみを指す言葉。
- 使用例:「資金繰りに四苦八苦している。」
- 四面楚歌(しめんそか)
- 意味:周りがすべて敵や反対者で、味方が全くいない孤立した状態のこと。楚の項羽の故事に由来します。
- 使用例:「会社で不正を告発したら、四面楚歌の状態になってしまった。」
- 四通八達(しつうはったつ)
- 意味:道路や交通網などが、四方八方に通じていて非常に便利なこと。
- 使用例:「この都市は交通網が四通八達しており、どこへ行くにも便利だ。」
- 四分五裂(しぶんごれつ)
- 意味:まとまっていたものが、秩序を失い、ばらばらに分裂してしまうこと。
- 使用例:「意見の対立から、組織は四分五裂の状態に陥った。」
五(ご)が入る四字熟語
- 五里霧中(ごりむちゅう)
- 意味:物事の状況が全く分からず、見通しが立たず困惑すること。深い霧の中で方角がわからない状態にたとえる。
- 使用例:「今後の経済状況は五里霧中で、全く予測がつかない。」
- 五臓六腑(ごぞうろっぷ)
- 意味:人間の内臓全体のこと。転じて、体全体、心の中。
- 使用例:「彼の言葉は、私の五臓六腑に染み渡った。」
(※「五臓六腑にしみわたる」は慣用句に分類されることもあります)
- 五穀豊穣(ごこくほうじょう)
- 意味:米や麦などの主要な穀物(五穀)が豊かに実ること。農作物がたくさん収穫できることを願う言葉。
- 使用例:「今年は天候に恵まれ、五穀豊穣が期待される。」
六(ろく)が入る四字熟語
- 六道輪廻(ろくどうりんね)
- 意味:仏教で、衆生が生前の行いによって六つの迷いの世界(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)を生まれ変わり続けること。
- 使用例:「仏教では、六道輪廻から解脱することが目指される。」
- 六根清浄(ろっこんしょうじょう)
- 意味:仏教で、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)から生じる迷いを断ち切り、心身が清らかになること。登山の際などに唱えられることもあります。
- 使用例:「山頂を目指し、六根清浄を唱えながら登った。」
七(なな、しち)が入る四字熟語
- 七転八倒(しちてんばっとう)
- 意味:何度も転んだり倒れたりすること。激しい苦痛にもだえ苦しむ様子。
- 使用例:「食中毒で七転八倒の苦しみを味わった。」
- 七珍万宝(しっちんまんぽう)
- 意味:さまざまな貴重な宝物のこと。「七珍」は仏教でいう七つの宝。
- 使用例:「王宮には世界中から集められた七珍万宝が飾られていた。」
八(はち)が入る四字熟語
- 八方美人(はっぽうびじん) ※慣用句の項目にも掲載
- 意味:誰に対しても愛想よく振る舞う人のこと。非難や皮肉の意味を込めて使われることが多い言葉です。
- 使用例:「彼は八方美人で、誰にでも良い顔をするから信用できない。」
- 八面六臂(はちめんろっぴ)
- 意味:仏像が八つの顔と六つの臂(ひじ・腕)を持つように、一人で何人分もの働きをし、多方面で目覚ましい活躍をすること。
- 使用例:「彼は営業、企画、開発と、八面六臂の活躍をしている。」
九(きゅう、く)が入る四字熟語
- 九分九厘(くぶくりん)
- 意味:十分に近いこと。ほとんど完全に近い状態、ほぼ確実であることを表します。
- 使用例:「今回のプロジェクトの成功は九分九厘間違いないだろう。」
- 九牛一毛(きゅうぎゅういちもう)
- 意味:多くの牛の中の一本の毛のように、きわめて大きなものの中のごくわずかな部分のたとえ。取るに足りないこと。
- 使用例:「広大な宇宙から見れば、地球の存在など九牛一毛に過ぎないのかもしれない。」
十(じゅう)が入る四字熟語
- 十人十色(じゅうにんといろ) ※慣用句の項目にも掲載
- 意味:十人いれば十通りの考え方や好みがあるように、人はそれぞれ違うということ。多様性を肯定的に捉える言葉。
- 使用例:「人の好みは十人十色だから、みんなが同じものを好きになるわけではない。」
- 十年一日(じゅうねんいちじつ)
- 意味:十年も一日と同じように、少しも進歩や変化がないこと。停滞している様子をやや批判的に言う場合に使う。
- 使用例:「彼は入社してから十年一日、同じ仕事ばかりしている。」
- 十全十美(じゅうぜんじゅうび)
- 意味:すべてが完全で、少しの欠点もないこと。理想的な状態。
- 使用例:「十全十美な人間などいないのだから、失敗を恐れる必要はない。」
百(ひゃく)が入る四字熟語
- 百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)
- 意味:撃った弾がすべて命中すること。転じて、予想や計画などがすべて当たること、間違いなく成功すること。
- 使用例:「彼女の営業トークは完璧で、プレゼンをすれば百発百中で契約が取れる。」
- 百家争鳴(ひゃっかそうめい)
- 意味:多くの学者や専門家が、自由に議論し論争すること。活発な言論活動を表します。
- 使用例:「この学会では、様々な分野の研究者が集い、まさに百家争鳴の様相を呈している。」
- 百花繚乱(ひゃっかりょうらん)
- 意味:さまざまな種類の花が咲き乱れること。転じて、優れた人物や業績などが、一時期にたくさん現れること。
- 使用例:「会場には才能あふれる若手アーティストたちの作品が並び、百花繚乱の様相だった。」
- 百戦錬磨(ひゃくせんれんま)
- 意味:多くの実戦経験を積んで、鍛えられていること。経験豊富で、どんな状況にも対応できる人。
- 使用例:「彼は数々の修羅場をくぐり抜けてきた、百戦錬磨の交渉人だ。」
千(せん)が入る四字熟語
- 千差万別(せんさばんべつ)
- 意味:種々様々に違いがあること。一つとして同じものがないほど、多種多様であるさま。
- 使用例:「人の価値観は千差万別だ。」
- 千載一遇(せんざいいちぐう)
- 意味:千年に一度しか出会えないような、めったにない良い機会。絶好のチャンス。
- 使用例:「このプロジェクトのリーダーに抜擢されるなんて、千載一遇のチャンスだ。」
- 千変万化(せんぺんばんか)
- 意味:物事がさまざまに、めまぐるしく変化すること。状況が絶えず変わる様子。
- 使用例:「自然界の景色は、季節や天候によって千変万化する。」
- 千軍万馬(せんぐんばんば)
- 意味:多くの軍勢と馬。転じて、豊富な戦いの経験、または多くの経験を積んでいること。
- 使用例:「彼は長年の経験を持つ千軍万馬のベテランだ。」
- 千客万来(せんきゃくばんらい)
- 意味:多くの客が、次から次へとやってくること。商売繁盛のたとえとして使われます。
- 使用例:「新装開店セールで、お店は千客万来の賑わいだった。」
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